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龍上海 県内全店めぐり

 からみそラーメンの元祖として名を馳せる、赤湯・龍上海。
その強烈な個性が話題を呼び、連日行列ができる人気店だ。

 更に、ここの「からみそラーメンパック」は県内の主要なみやげ物店に必ずといってもいいほど並んでおり、県内のセブンイレブンでは限定版のカップ麺を販売しているほど定番化している。

 もはや、ラーメン屋の域を超え、観光スポットと化した感すらある。

 そんな龍上海。全7店の「龍上海ファミリー」が県内に展開している。

 ああ、「ファミリー」と言ったのは伊達ではない。ほとんどは兄弟・一族が経営しており、強固な血の結束を誇っているのだ。

 ただ、味の方は各店で微妙に違ったりする。「龍上海ブランド」で統一されているのは、実は麺とからみそのみ。あとは各店の裁量で作っている。

 とはいえ、共にこの味を作り上げたメンバー。龍のDNAは味の根底に脈々と息づいている。

 そんなファミリーの源流・本店と、各支店の個性の違いを私なりにまとめてみようと思い立ち、県内の全店を食べ歩いてみた訳だ。
 (新横浜ラーメン博物館店を除く)


 全店共通の注意事項としては、からみそはいきなり全部溶かないこと。

 全て溶かすとかなりの辛さがあるので、後半つらくなる危険性がある。初見はそのまま一口食べ、あとは食べるところに少しづつ溶かしながら、お好みの辛さに調整しつつ食べ進むというやりかたをお勧めしたい。

 好みで調整できるよう、トッピング形式にしてあるのだ。必ずしも全て使う必要はないので、ご注意あれ。


 前置きはこのくらいにして、早速紹介していくとしよう。

 
龍上海 各店のご紹介

本 店=南陽市・すべてはここから始まった


栄町店=南陽市・飲み屋街にある、夜のみ営業の店。

宮内店=南陽市・ややあっさりとした仕上がり。

高畠店=高畠町・本店とはほぼ別物。濃度控えめ。

米沢店=米沢市・比較的本店に近い味。

山大医学部前店=山形市・再現度高し。少しあっさり。

山形店=山形駅近く・最近味や量のバラつきが目立つ



りゅうしゃんはい ほんてん
龍上海 本店
住所:山形県南陽市二色根6−18
電話:0238−43−2952
取材日:2009年4月14日
営業時間:11:30〜19:00
駐車場:30台(数ヶ所ある)
期間:年中
休日:毎週水曜日
スープ:鶏ガラを中心に、肉、魚介をたっぷり使った複合濃厚スープ
:モチモチした食感の極太麺
創業:昭和33年
URLhttp://www.ryushanhai.com/
主なメニュー

赤湯ラーメン 630円
赤湯からみそラーメン 780円
しょうゆチャーシュウメン 1000円
からみそチャーシュウメン 1100円

大盛り 各100円増し


 『からみそ伝説』

 龍上海が、パンフレットで自ら謳っているキャッチフレーズだ。

 万事控えめな人が多い山形では通常、「伝説」などと自称するような輩は「アガスケ※」のレッテルを貼られ、嫌われるのが関の山。

 (※「生意気」と「ええかっこしぃ」を併せたような山形弁の蔑称)

 だが、なぜか龍上海においては、この呼称が自然と受け入れられているから不思議だ。やはり「伝説」に値するだけのものが、ここには存在するからであろう。

 そんな龍のレジェンドの数々から、まずは紹介していこう。



 伝説@ 前代未聞の完全オリジナルラーメン

 今でこそ山形では珍しくもなくなった「からみそラーメン」。龍上海以外にも美味しい人気店は多数存在している。

 だが、標準となる味を生み出すのは誰にでもできる事ではない。新たな歴史を切り開いた者に「伝説」の称号は相応しいものといえよう。


 龍上海も昭和33年の創業当初はしょうゆ味一本。仕込んだスープが残る日も多く、その行き先は家族の食卓。
 
 このスープをベースに、そのうち家族が味噌を入れてみたり、にんにくなどの薬味を加えたりと、各自好みの味付けをするようになったという。

 そんな昭和35年のある日、創業者の佐藤一美氏が思い立った。

 「この味噌スープでラーメンを作ってみよう」。


 ところで味噌ラーメンは、昭和30年に札幌の「味の三平」で誕生し、正式メニュー化は昭和36年の事。

 だが今の様な情報化社会ではなかった当時のこと。全国に伝わったのは、昭和40年に東京・大阪の高島屋で行われた北海道物産展での実演販売がきっかけとされている。


 もちろん当時の赤湯ではみそ味のラーメンなど存在すら知られておらず、お手本もない中、商品化は試行錯誤の連続だったという。

 そして、工夫を重ねた結果生まれたのが、赤湯温泉の特産品「石焼南蛮(写真)」を使ったあの「からみそ」だ。更に、

 「からみそは好き嫌いがある。スープに混ぜずに上にのせればいい」

 という家族のアイデアも取り入れて誕生したのが「みそ中華」。

 これが今に至るからみそラーメンだ。

 誰の真似でもないオリジナルだったからこそ、あの独創的な味に至ったのであろう。
 


 伝説A 超個性派の劇辛こってり味

 最近でこそ龍の流れを汲むラーメン店も増えてきたが、以前はこんなラーメン、他店でお目にかかることはまずなかった。

 管理人はラーメン好きだから県内各地はもちろん、東京にいた4年間、そして日本各地を旅行した時に相当数のラーメン店を食べ歩いたが、類似する味のものはちょっと思い出せない。それほど独特な味わいだ。


 ここのラーメンが独創的たる要素はいくつかある。
まずはスープ。

 表面に油が浮かぶこってりスープは、一見動物系ダシがベースのように思える。だが、実食して強く感じるのが煮干系ダシの味わいだ。

 もともとはしょうゆ味の支那そば用として作られたスープだけに、魚介系のダシも強めにきかせてあるのだろう。もちろん鶏ガラほか動物系、にんにくなど薬味野菜もふんだんに使い、かなりの濃厚スープとなっている。

 ほかに様々な具材が使われていると噂され、その真偽について県内で半ば都市伝説化しているほど、印象的かつ独特の味わいだ。


 そしてからみそ。

 世に劇辛ラーメンは数あれど、ほとんどはあらかじめ辛味が溶け込んでいるものがほとんど。好みで調整できるスタイルは恐らく龍上海が初。


 さらに独自の極太ちぢれ麺。

 創業時は出前が多かった事もあって、のびにくい極太仕様。食感はモチモチ・シコシコで、ゆでる際に再度手もみしてちぢれを強調するため、濃厚スープがよく絡む。これまた自家製麺らしく、じつに個性的。

 それらが一つとなり、全体にインパクトあふれる一杯になっている。




 伝説B そして新たなステージへ

 本店駐車場に県外ナンバーの車が増えたのはまだ序章だった。こんな強烈ラーメンは、さまざまな形で県外へ。

 1、新横浜ラーメン博物館 進出(平成17年12月14日〜 )
   http://www.raumen.co.jp/home/shop/ryushanhai.html

 2、明星 地域の名店シリーズでカップめん化。
   山形ほかの地域のセブンイレブン限定販売。通販可
 
 3、山形みやげとして、県内各地の物産館で販売中。



 今や赤湯のラーメン屋の域を超え、山形の観光スポットの一つにすらなっている感もある。

 おかげで休日昼の行列は(山形レベルでは)ものすごいものがあるが、時間を外していけばさほど並ばなくともいける。

 とくに18時を過ぎると、観光客が旅館に入るためか、ほとんど並ぶ事なくいただけるようです。ご参考にどうぞ。


 本店に関しては以上。つづいて各支店めぐりと参りましょう。



りゅうしゃんはい さかえまちてん
龍上海 栄町店
住所:南陽市赤湯420-12
電話:0238-43-6765
取材日:2010年5月4日
営業時間:19:00〜23:00
駐車場:5台
期間:年中
休日:毎週水曜日
スープ:本店と同系統だが、気持ちあっさり仕上げか。
:本店と同じ
主なメニュー

醤油ラーメン 630円 大盛 730円 小盛 400円
味噌ラーメン 780円 大盛 880円 小盛 550円
チャーシューメン 850円 大盛 950円
味噌チャーシューメン 1000円 大盛 1100円


 本店に最も近い支店。繁華街に位置することもあって、夜のみの営業となっているのが特徴だ。

 店構えはスナックのような感じ。味、具の構成ともは本店のDNAを確実に受け継いでいる。見た目上はナルトが赤いくらい。

 ただ場所柄、お酒を飲んだあとの〆ラーメンになることが多いためか、こってり感、辛味噌ともに控えめの仕上がりになっているようだ。

 それでいて龍上海としてのエッセンスはしっかりとおさえてある。バランスの良い味の調整ぶりだと思う。


 更に、ここを特徴付けるのが「小盛」の存在。

 温泉街ということもあり、旅館の夕食を食べた後や宴会の〆に、ちょっとだけ食べたいというニーズに応えた心遣いと言えるだろう。

 駐車場も小さく、本店とは営業時間がまったく異なる事もあってそちらから流れてくる客もないので、比較的混雑しないようだ。

 温泉街の夜に特化した、穴場的な龍上海・夜の顔といえる。



りゅうしゃんはい みやうちしてん
龍上海 宮内支店
住所:南陽市宮内375-2
電話:0238-47-3290
取材日:2008年4月12日
営業時間
駐車場:裏手に数台分だが、少ない。
期間:年中
休日:水曜日
スープ:本店よりあっさりしている。特に油とからみそは控えめ
:本店と同じ
主なメニュー

 本店と同じ南陽市内にある、もう一つの支店。見た目的には青のりの代わりに白ごまを用いているのが特徴。

 味は龍上海の系統で間違いはないが、本店ほどクセが強くなく、ややあっさりめ。龍上海の割には。という但し書きはつきますけどね。

 本店ほど混雑することはないが、駐車場が少ないのが難点。



りゅうしゃんはい たかはたてん
龍上海 高畠店
住所:東置賜郡高畠町大字高畠475-8
電話:0238-52-4667
取材日:2008年4月12日
営業時間:11:00〜19:30
駐車場:約10台
期間:年中
休日:水曜日
スープ:本店とは全くの別物。どちらかというとあっさりした味わい。
:本店と同じ
主なメニュー
中華そば 550円
中華そば大盛 700円
からみそラーメン 700円
からみそ大盛 800円
チャーシューメン 850円
チャーシューメン大盛 950円
からみそチャーシューメン 950円
からみそチャーシューメン大盛 1050円

夏のみ
冷し中華 750円
冷し中華大盛 850円

 龍上海ファミリーの異端児的存在。
価格が低めなだけでなく、中身も全くの別物だ。

 まずスープ。本店の特徴である表面の油も少なく、ダシもあの濃厚さは感じられない。むしろ味噌ラーメンとしてはあっさりしている方か。

 トッピングも違う。チャーシューは大きくて脂身が少なく、本店ほど味付けが濃くない。そして青のりの代わりに胡麻とゆでキャベツ。
 
 龍上海らしさは薄いけれども、あの麺は好きだがスープがこってりすぎて・・・という方には丁度よいかもしれない。



りゅうしゃんはい よねざわてん
龍上海 米沢店
住所:米沢市春日4-4−6
電話:0238-21-8234
取材日:2008年9月13日
営業時間:11:30〜19:00
駐車場:20台
期間:年中
休日:水曜日
スープ:本店のものに近い。
:本店と同じ
主なメニュー

赤湯からみそラーメン 780円
赤湯ラーメン 630円
からみそチャーシュウメン 1,000円
しょうゆチャーシュウメン 950円

大盛り 150円


 全支店中でも、本店の味の再現度に関してはトップクラス。

 あの濃厚スープ、豚バラチャーシュー、青のりと、龍上海らしさは忠実に再現されていると思う。

 むしろ、本店より味付けはやや濃かったかもしれない。龍上海の味を知る上では、間違いのない店であろう。



りゅうしゃんはい やまだいいがくぶまえてん
龍上海 山大医学部前店
住所:山形市飯田西4−1−20 イノビル内
電話:023−631−4903
取材日:2008年6月28日
営業時間:11:00〜19:30オーダーストップ
駐車場:イノビル共用駐車場 19台
期間:年中
休日:水曜日
スープ:本店に近い、かなりのこってり度
:本店と同じ
主なメニュー
赤湯からみそラーメン 830円
赤湯ラーメン 680円
チャーシュー麺 1000円
みそチャーシュー麺 1050円
特製冷やしみそラーメン 1030円
特製冷やし中華 880円
(冷たいラーメンに近い)
チャーシュー4枚 400円
からみそ 50円
メンマ 200円

大盛り 150円増し

 ここも本店の再現度が高いほう。

 あえて言えばクセの強さが若干抑えられ、比較的とっつきやすい味に調整されているようにも感じる。

 立地も国道13号線飯田立体交差点からすぐ。アクセスは良いほうだが、一方通行の場所もあるので注意。

 難点は料金が高い事。テナント料の関係だろうか?

 駐車場も雑居ビルの共用で、駐車券を取って入る有料駐車場タイプ。会計時にサービス処理してもらうのをお忘れなく。


 この支店のみの過去記事はこちらをクリック



りゅうしゃんはい やまがたてん
龍上海 山形店
住所:山形市香澄町3-10-4
電話:023-623-9930
取材日:2009年4月18日
営業時間:11:30〜21:30
駐車場:店裏と向かって右手方向に数台分。
期間:年中
休日:年中無休
スープ:本店のものに近いが、魚だしの旨みを強めに感じる
:本店と同じ
主なメニュー
赤湯からみそラーメン 800円(大盛り950円)
からみそチャーシューメン 1000円(大盛り1150円)
赤湯中華そば 700円(大盛り850円)
チャーシューメン 950円(大盛り1050円)

 具にゆでキャベツを使っているのが特徴。また青のりはテーブルに置いてあって、自分で好きなだけかけるシステム。


 個人的な話をさせて頂くと、管理人が龍上海と出会ったのはこの支店だった。最初に食べたときの衝撃は忘れられない。

 もともと出来栄えにバラつきがあったものの、ハマった時の味は個人的に一番好きだったので、よく通ったものです。

 あれから月日が経ちました。

 調理人も変わったり、高齢化が進んだ様子。頭の中で以前の記憶を美化している可能性もあるが、今ではここに来ることもありません。

 山形駅から徒歩でいける立地なのは魅力なのですが。



番外:龍上海カップめん

セブンイレブンネットへのリンク 


 明星が開発、セブンイレブンで販売しているカップラーメン。

・スープはインスタントにしてはよく再現できていると思う。

・麺は別物。あの自家製麺はインスタント化無理でしょう。

・からみそも別物。量も少なめなので、こちらのインパクトは薄い。全部溶かしても支障ないよう配慮してあるのだろうか?

 全体にいえばスープは雰囲気出てるので、どんな味なのかちょっと試す分には利用価値があると思います。