出羽国一里塚 山形さくら紀行 新庄市 本合海水辺プラザ 松尾芭蕉乗船の地 八向公園 矢向大明神 

 

  

本合海水辺プラザ
(もとあいかい みずべぷらざ)
(八向公園・松尾芭蕉乗船の地・矢向神社)
松尾芭蕉 乗船之地

八向公園(やむけこうえん)

八向公園から本合海を望む。
画面右手の小山が「八向楯」址

矢向神社 対岸が八向楯。

鳥居対岸の社殿


所在地:山形県新庄市本合海

松尾芭蕉乗船の地

八向公園

矢向神社
本数:約60本 撮影  2008年4月20日
駐車場:特になし
売店:なし ライトアップ:なし
周辺のスポット:
樹種:ソメイヨシノ



 最上川が2重ヘアピンカーブを描き、独特の景観を見せる本合海。

 「本合海水辺プラザ」とは、国交省が本合海周辺をこう呼んで整備しているので、便宜上使わせてもらっている名称だ。

 最上峡の入り口にあたる舟下りの要衝であり、源義経が平泉に落ちのびる時にここで下船したり(義経記)、松尾芭蕉がここから乗船したという歴史を持っている。

 そのすぐ上手、船着場を見下ろすような一本の桜の下に1989年、おくの細道300年を記念して新庄東山焼の芭蕉と曽良像を配したのが、

 「松尾芭蕉乗船之地」

 そこから東の方を眺めると、高台に桜が密集しているのが見える。
それが「八向公園」

 つづら折りの階段を登ると平坦な広場になっており、本合海地区と最上峡、晴れた日には鳥海山までが一望できる。

 春には50本ほどの桜、五月雨の頃にはアジサイが美しい。

 斉藤茂吉「最上川 いまだ濁りて 流れたり 本合海に 舟帆をあげつ」の歌碑もここにある。

 正直なところ若干寂れた感はあるが、極端に蛇行する最上川と白亜の断崖が織り成す奇観は捨てがたい。

 八向公園から正面を見ると、最上川が大きく弧を描いている地点に白い断崖が印象的な山が見える。
 
 これが中世城郭「八向楯」址。山形・最上家の一族だった清水氏(今の大蔵村清水が拠点)の支城で、最上川を天然の堀とし、庄内の武藤氏に対する要害として機能していたという。

 八向楯の南面、崖の中腹には平安時代の記録に既に表れ、源義経も参拝した「矢向神社」がある。

 神社までは到底近づけないので参拝は対岸の鳥居から行うが、この周辺には平成18年度から桜並木が植樹されはじめており、新たな見どころとなるべく期待されている。

 奇観の地で様々な桜模様が見られるエリアだ。