出羽国一里塚 山形さくら紀行 山形の花見 寒河江市白岩 白岩の種蒔桜 樹齢700〜800年エドヒガン

 

  

子守堂の桜 4月中旬〜下旬
所在地:白鷹町鮎貝字桜館3347  
Mapfan
アクセス:フラワー長井線 鮎貝駅より徒歩10分
本数:一本 撮影:2007年5月3日  
駐車場:15台 売店:あり ライトアップ:なし
周辺のスポット  樹種
置賜さくら回廊
エドヒガン 樹齢1020年
高さ:19m  幹周(目通り):7.15m



置賜さくら回廊 ミレニアム桜カルテットの一角。樹齢実に1020年。
20年の半端がいまひとつ分からないが、桁外れの古木だ。

 この桜にも 例によって伝説がある。

 この地には、かつて当地の土豪・鮎貝氏の居城があった。
鮎貝家では子供が次々と早世したが、ある童子に子守をさせた所すくすくと育つようになったという。

 天晴れなりと童子を褒めようとすると、忽然と姿を消していた。

 探した所、この丘の上に童子の草履だけが残されていた。
これは地蔵菩薩の化身だと、この地に地蔵堂を建て祀ったという。

 これが今に残る子守堂の由来である。
その傍らにあるから、これを称して「子守堂の桜」

 1000歳にして力強い樹勢、神秘的な伝説、アクセス良好。
加えて近隣に新さくら名所のスポーツ公園があり、その借景も見事

 これだけ好条件の揃ったこの桜、その割には何故か人気が無い
観光客が群がる他3本の1000年級と比べると、その差は驚くほどだ。

 更に、他3本は天然記念物に指定されているというのに、子守堂の桜ときたら「白鷹町名木10選」。あんまりだ。

 理由は不明だが、ひょっとすると1000歳にしては元気すぎて、それらしく見えないからではなかろうか?などど邪推してしまう。(憶測ですよ)


 他の1000年級の姿は、超高齢だと言う事を雄弁に語っている。

◎高齢の為かめっきり頭の(花付きが)薄くなった「大明神桜」
 これはまだいい方。

◎すっかり背も縮み、幹の大手術跡も痛々しい「薬師桜」
 そして・・・

◎多数のツレンポ(山形弁で杖。この場合支柱)に支えられ、ようやっと立っているような「伊佐沢の久保桜」


 それに引き換え、子守堂の桜は花付きも立派、幹も太く背筋もしゃんとして、支柱も気持ちばかり。驚くべき達者さ加減と言えよう。

 老いて尚盛ん。そんな言葉がしっくりくるのが「子守堂の桜」であろう。
あやかりたい方、どうぞ。