出羽国一里塚 山形さくら紀行 金山町 金山大堰と桜 交流サロンぽすとのシダレザクラ 金山町の街並み 金山型住宅

 

  


金山町 大堰と桜



交流サロンぽすとのシダレザクラ



金山の街並み景観

金山三峰(左から薬師山・中の森・熊鷹森)


所在地:山形県最上郡金山町 町役場周辺の中心部
アクセス:JR新庄駅より 山交バス金山行き乗車40分
      金山待合所下車
樹齢:
本数:各所に点在 撮影  2008年4月26日
駐車場:
売店:街中の商店 ライトアップ:なし
樹種:ソメイヨシノ・シダレザクラなど


 
 金山町のキャッチフレーズは 「おら達がいいど思うまち」

 ・ピラミッドのような金山三峰金山杉の美林に囲まれ
 ・街中には清冽な水が流れる堰が網の目のようにめぐり
 ・白壁と杉板のコントラストが美しい金山型住宅が建ち並ぶ

 そんな美しい街並みを誇りにする、小さな町である。

 桜としては目を見張るほどのものはないが、そんな街並みに桜はとてもよく似合う。花を見ながらの散策が楽しい。

 中でも、粋な黒塀と石畳、鯉も泳ぐ歴史ある堰に桜が散りかかる
「金山大堰」付近。

 大正ロマンあふれる旧郵便局舎を改装した、街歩きの休憩に利用できる「交流サロンぽすと」裏手の、町いちばんの古木シダレザクラ。

 この2ヶ所が、主な見所になっている。



 金山町は1984年より「街並み100年運動」に取り組んでいる。

 「景観は公共的なもの」という、今の日本では珍しい共有意識を持ち、住民が主導し、行政が支援するというスタイルで作り上げた町並みだ。

 1984年といえば、いわゆるバブル景気の前夜。

 世の中が景観より利益や効率、調和より個性を優先する方向に進む中、時勢に流されず、確固として自分たちの信じる道を歩んできた訳だ。

 翻って現在、全国で当時の乱開発を反省する声も出ている中、金山町の統一感ある景観は異彩を放っており、美しい街歩きを楽しむ観光客も大勢訪れるようになった。

 桜の季節のみならず、四季折々に違った風情がある。
歩いているうちに、「街」とは何か。考えさせられるかもしれない。