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十二の桜
4月中旬〜下旬
所在地:
白鷹町山口字山際
Mapfan
Google
アクセス:
本数:
3本(4本)
撮影:
2007年5月3日
駐車場:
15台
売店:
あり
ライトアップ:
あり
周辺のスポット
樹種
置賜さくら回廊
エドヒガン
この桜を訪れた者多くのは、次の台詞を口にするという。
「十二の桜?どう数えても12本ないじゃないか」。
十二とは本数ではなく地名である。
さくら回廊パンフレットに
「十二とは十二薬師堂の地名」
とあるが、
詳しく言うと
「十二神将と薬師如来のお堂があった地」
だ。
今はもう別の場所に安置されており、桜にその名を留めている。
また、「樹齢400年」としたものが多いが、画像の木の事ではない。
桜の隣にある古株。これが400年モノである。
この木自体は古株の3代目に当たる。お間違えのございません様。
この「十二の桜」は花も見事だが、桜に対する地元の熱意も見事。
遠方からこの桜を訪れる人をもてなそうと、数年前からお茶や家伝の漬物を提供してくれていた。
それが嵩じて今では立派な茶屋を拵え、お茶等を提供するまでに。
更に、この地で昔から食べられているスローフードを、格安で食べさせてくれるようになった。
代表的なのが
「エゴマのかいもち」
(いわゆる「そばがき」。そば粉を練って餅状にしたものに、エゴマペーストをかけたもの)。
味わいは素朴そのもの。ふんわりとした口当たりに仕上がり、そば本来の旨みが生きている、まさしく本物の味。
他に「えが漬け」など、伝統の手作り漬物などもお土産に販売している。
ここのもう一つの大きな特徴。
レストランではなく、茶屋である事
だ。
お仕着せのサービス接客ではない、
地元の方との交流ができる場
だ。
上の「十二」の意味もこの会話で仕入れたネタ。
他にも、昔よくこの木で木登りをしていたが、危ないので大人が下の方の枝を切ってしまった。とか、地元ならではの話を聞くことができる。
「桜を見に行った」ではなく
「白鷹の人に自慢の桜を見せてもらった」
的な観桜が楽しめるのがここ。
ただし、週末はかなり混む。15台の駐車場では到底足りぬ程に。
可能であれば空いている時、ゆっくり訪れたいスポットだ。