|
 |
|
まずは第一会場 鈴木仁家。
会場になる家にはこんな看板が。左沢駅より徒歩4分。
建物は新築したばかりですが雛は歴史あるものでした。
ここのお雛様は大江町でも屈指の華麗さ。
昔芸者の置屋やってた家柄だけあります。
「山形ひなまつり紀行」のトップ画像ここのお雛様です。
優美な姿の古今雛です。
男雛は当時まだ珍しかったビロードの束帯に白綾の袴。
女雛は紅縮緬を主体とし、金糸の縫い取りが施された十二単。
宝冠も大型で瓔珞(ようらく・宝冠から吊り下げられた飾り)は長く、
装飾もきらびやかな、実に豪華ないでたちの名品。
尚、古今雛あたりまでは正妻の証拠として、男雛の衣装と同じ生地を女雛にも使うって事、ここで初めて知りましたよ。
(拡大画像を見ると、左袖の奥に使用してるのがわかります。) |
|
|

クリックすると大きい
画像を表示します |
|
|
|

クリックすると大きい
画像を表示します |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
鈴木仁家を後に約600m。歴史を感じる町並みを散策しながら第二会場の金子仙之助家へ向かうとしましょう。
代々両替商を営んでいたという金子家は、粋な黒塀に塗壁と黒板貼りの純和風ツートンカラーが印象的な旧家。
ここのお雛様は享保雛。大江では最も時代を経た雛の一つじゃないでしょうか。
この二体をメインに人形の種類が豊富なのも嬉しい。
統一性には欠けますがにぎやかな雛飾りを楽しめます。
「幻の人形」なんてのもあります。
・・・ありますが、「幻の」=「凄い」人形とは限りませんのでお買いかぶりのございませんよう。
|
|
|

クリックすると大きい
画像を表示します |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
第二会場から東へ200m、最上川沿いの高台にある元料亭、錦庵です。
広間から眼下に最上川が滔々と流れており、絶景度ならナンバーワン!
抜群のロケーションの下で飾られている雛人形は多彩。
希少な元禄雛(中央の画像)や大型の享保雛、近年作られた次郎左衛門雛などバリエーション豊かにとり揃ってます。
雛菓子やコーヒー、お茶のサービスもあり、お雛様をじっくり鑑賞できます。
そんな中で個人的に目を引かれたのが下の古今雛。
話によると制作年代が比較的新しいらしく、言われてみれば顔立ちや装束の意匠がやけにモダン。
やけに袖が長い女雛の個性的なデザインもあって、古態を残す古今雛スタイルとのギャップが何だか新鮮で面白い人形でした。 |
|
|

クリックすると大きい
画像を表示します |
|
|
|

クリックすると大きい
画像を表示します |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
大江のひなまつり、建物のハイライトはここ清野太家。
錦庵から200m、元造り酒屋で三戸前もある蔵座敷での公開です。
お屋敷の一番奥に飾ってるんで、この魅力的な旧家をずいっと拝見できます。
もちろん家の方がお住まいになっている現役住宅。
(酒屋の方は戦中からやってないそうですが)
この建物を拝見できるだけでも足を運ぶ価値あり!
画像にみる通り、ほとんど手の加えられていない見事な保存状況。
舟運で賑わった頃を思い起こしながら、秘蔵のお雛様を見せて頂きましょう。 |
 |
|
|
 |
|
 |
|
|

クリックすると大きい
画像を表示します |
|
雛飾りも流石、というべきでしょう。
御殿飾りを始めとして古今雛のひな壇が2つという豪華ラインナップ。
男・女雛と五人囃子、三人官女、随身(いわゆる右大臣、左大臣)が2揃え。
他に竹田人形、御所人形、カラクリ人形、押絵人形に、細工人形の頭まで飾り付けられてます。
雛道具の贅沢さもあって隙のない飾りっぷりに感服。
蔵座敷の見事な造作・装飾・用材にマッチして、風格すら感じさせるひな飾りです。
|
 |
|
|

クリックすると大きい
画像を表示します |
|
 |
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
第五会場、歴史民俗資料館はちょっと離れてます。
街中から西へ約1.3km、元大問屋で名主でもあった斎藤家の母屋と土蔵を移築してきた資料館です。
こちらは農業・林業の民俗的資料の収蔵が中心ですけど、ひなまつり期間は町内から集められた時代雛を展示してます。 |
|
|
 |
|
建物の中は広く、天井も高く、名主邸の重厚さに満ちた建物で、この広い部屋いっぱいに多数の雛人形が飾られてる様はなかなか壮観。 |
|
|
 |
|
囲炉裏には炭がくべられ、お茶や甘酒、お菓子をご馳走になりながら資料館の方のお話を聴くこともできたりして、大江ひなまつりの締めくくりに丁度いい会場ですね。 |
|
|
|
|
|
|
|