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「ひな市通り」の賑わい。
あんまし賑わってる様に見えないって?管理人の腕が悪いだけです。
結構な人手でしたよ。
ひな市通りの由来は、戦国時代の谷地の土豪、白鳥十郎が丁度この時期に市を開いたのが由来だそうな。
因みに白鳥氏、山形城の最上義光に謀殺されてしまったんですが、谷地衆は未だに白鳥十郎を「心の殿様」として慕っているらしく、地元ではお祭りや名物、店の名前なんかに頻出するビッグネーム。谷地に行くなら要チェック。
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中二家こと 雛の館 鈴木英友家
中二家パンフレット |
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こちらは他の会場に先駆けて一週間早く公開を始める鈴木英友家。
地主の家柄だった鈴木一族の本家です。
通りに面したこのお蔵も立派なものですが、裏手にもっと大きな蔵座敷があり、そこが展示会場です。撮影禁止なので画像はパンフレットを引用しました。
70cm近い大型の享保雛をはじめ、飾り付けに3日間かかる程多数の人形が30畳はあろうかという続き間一杯に飾り付けられている様は圧巻。
メインの享保雛の衣装文様は「五爪の龍」。中国では皇帝しか使えなかった程の高貴な図柄です。
平日の空いている時に行けば「展示期間中は地震が一番怖い」とか「収納する時も3日かかるから晴れの日が3日続かないと片付けもできない」等の苦労話も聞けます。
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鈴木分家こと 雛の家 鈴木昌之家
鈴木分家パンフレット |
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ここも一週間早く公開する鈴木一族の分家、鈴木昌之家。
母屋は建替えしたばかりですが、会場の蔵座敷は、黒光りする柱や梁、漆喰の白壁など昔の風情をそのままに、綺麗にリフォームされています。
リフォームには新築以上に費用がかかった様子。
蔵を残した英断に感謝して拝見しましょう。
広い座敷いっぱいに飾られたひな壇。
幅は広いけど高さと奥行きが控えめになってますんで、貴重な時代雛を間近にすることができます。
文化財を展示してるって言うんじゃなく、お雛様を飾っておまつりしてる、というごく自然なスタイルで見られるのがいい感じ。
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鈴木昌之邸の人形は、画像上の古今雛の他、享保雛、親王雛、立雛などのお雛様の他、「御所人形」コレクションもが充実してます。(御所人形=お公家さんの返礼品として用いられた人形)
小ぶりながらも愛らしい造形の逸品が揃う家です。
本家筋の鈴木英友邸でもそうでしたが、鈴木一族の古老が方言混じりの穏やかな口調で語る、録音テープによる解説があります。
私も生粋の山形県民ですけど、どっちかというと汚い響きの山形弁をこんな上品に話せる人は珍しい。
育ちの良さを感じさせるような、聴いているだけで気持ちが落ち着いてくるような語り口。
それはいいけどおバアちゃん。『ぬだったの』じゃ地元民にしかわかんないよ。
(注:中央の画像が『ぬだてだ』御所人形です) |
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古美術と雛 細谷巌家
細谷巌家パンフレット |
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こちらは元・谷地の大地主、細谷巌家。
下の画像、会所だった大広間で公開してます。
会所だけあって天井は高く、縁側は開け放たれて開放感がある会場です。
かつての繁栄を語るかのように贅を尽くした造りになっていて、柱や天井材、釘隠しの細工から縁側の仕上げに至るまで、建物も見応えのある谷地トップクラスの豪邸。
ここの雛飾りは豪華な享保雛を中心に、名品揃いの竹田人形※1や、実際に動かしてみせてくれるカラクリ人形、芥子雛※2もあって、何かと楽しめる会場です。
※1:大阪の竹田近江の人形芝居に題材を取った、動きのあるポーズと豊かな表情が魅力の人形
※2:文字通り芥子粒の様な大きさの極小人形で、贅沢品だからっていうんでご禁制の品になったほど |
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細谷正二家
細谷正二家パンフレット |
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昔のままの姿を保つ蔵座敷で公開している細谷昌平家。
お蔵独特の仄暗い室内に、保存状態が良く美白を保った雛の顔ときらびやかな装束が浮かび上がる様は幻想的。
古の雛祭りはかくこそありしや と想像されます。
ここの見ものは、「当家の王様」と称する御所人形。
大きさ、鮮やかさ、愛嬌あるデザインは確かに王様級。 |
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国井ロ一家は建物は新しいが時代雛コレクションの充実度は谷地でも屈指。
大型小型の享保雛、古今雛、有職雛、次郎左衛門雛と一通り揃っており、中でも約50cmと異例の大きさを誇る次郎左衛門雛は全国でも珍しいと言う話
(ウラ取ってませんけど)。
京染め商の当主自らのライブ解説は、ご職業柄雛の装束や歴史、ひな祭りの民俗学的側面などについて造詣が深く、観客の「ふぅ〜ん」は谷地随一です。
勉強になる家ですな。
※2008年は公開予定なし |
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河北町観光協会公開雛
谷地ひなまつり パンフレット |
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続いて観光協会主催の第2会場、菊池勝治家。無人の会場に録音テープで解説が流れる趣のない会場です。(そんな身もフタもない・・・)
ただし観光協会のコレクションだけあって雄雛・雌雛ペアの数とバリエーションは豊富。二間続きの和室いっぱいに飾られた時代雛の数々はなかなか壮観。
展示でなくあくまでひなまつりですから、ちゃんとお雛様へのお供えがしてあります。
山国に春を告げる生にしんをはじめ、野老(ところ、と読む。この辺でよく食べられてた山芋の仲間でやたらに苦い。)、卵、たにしなど独特のものが多く、これらは毎日新しいものと交換するのが基本です。
何せお供え物ですから。
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最後に観光協会 第1会場の竹谷義一家を紹介します。
中心街からやや離れた閑静な住宅地にあり、見た感じ大正〜昭和初期頃の住宅っぽい感じ。
ここのイチオシは豪華な御殿のミニチュアの中にお雛様を飾ってある「御殿飾り」。
展示してある部屋から眺める庭と中庭の眺めも印象的です。 |
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