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愛染神社の種蒔桜
(オサヤジの種蒔桜)
オサヤジの丘 全景
所在地:
山形県山形市大字松原字山ノ神1165-4
アクセス:
樹齢:
約650年
高さ:
17m
幹周:
5.8m
本数:
3本
撮影
駐車場:
登り口に2〜3台可
売店:
なし
ライトアップ:
なし
周辺のスポット:
樹種:
エドヒガン
樹齢650年の歴史あるエドヒガン。この歳にして樹勢は盛んそのもので今なお枝ぶり・花つき共に見応えある、高さ17mに及ぶ大木だ。
この桜は二つの顔と名前を持つ。
一つ目は
「愛染神社の種蒔桜」
田の神
(の依り代)
としての顔だ。
いにしえより、田の神は春になると山から降りて桜に宿り、花を咲かせて稲の種まき適期を教えてくれるのだと言う。
農作業には欠かせない存在として、大事にされてきた桜だ。
もう一つの名前、それは
「オサヤジの種まき桜」
。
「オサヤジ」とは「御塞神」(塞の神)の略称で、
村の守護神であり、旅人の安全を守る神
でもある。
この神社は今でこそ愛染神社だが、古文献にはかつて塞の神だったという記録が残っていて、その御神木としての顔も持ち合わせている。
この地は昔から、山形の入り口にあたる交通の要衝。
現在オサヤジの丘は、すぐ西側に山形中央自動車道が。東の直下には山形新幹線(奥羽本線)が走っている。
人の営みは変わったが、650年の桜は今日も多くの人々が往来する様を、オサヤジ丘の上より見守り続けている。