出羽国一里塚 山形さくら紀行 山形の花見 寒河江市白岩 白岩の種蒔桜 樹齢700〜800年エドヒガン

 

  

宮宿の種蒔桜(伊豆の権現桜)
4月中旬〜下旬
所在地:西村山郡朝日町宮宿地内
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アクセス:
本数:一本 撮影:2007年4月22日  
駐車場:なし。近くの町役場利用 売店:なし ライトアップ:あり
周辺のスポット  樹種
りんご温泉
エドヒガン 推定樹齢600〜700年


その後 整備が進んで更なる神社化を果たす
(2011/05/08撮影)



 かつて 農村において桜は神であった。

 桜は、丁度苗代の種まき好適期に開花する事が多く、農作業の指標となる「種蒔桜」として重宝されていた。

  その特性から、冬は山にいる田の神が、春になると里に下りてきて桜に宿り、花を咲かせるのだと信じられていたと言う。

 現在では農業技術や情報の進歩により桜信仰は廃れつつあり、観光名所と化してしまったものがほとんどという状態にある。

 ところが、この宮宿の種蒔桜は違う。

 画像をご覧頂きたい。幟が立ち、鳥居があり、祠と賽銭箱が設けられて桜自体が神社となっている。

 そう、ここは今や貴重な、現役の信仰対象としての桜なのだ。
そのせいだろうか。この桜には何とも言えぬ圧倒的な存在感がある。

 幹や枝はあくまで太く・力強い。複雑に捩れ、四方に伸ばした枝は今にも動き出しそうな程、生命力に満ち溢れており、長寿桜には珍しい程、花もびっしりと総身を飾っている。

 ここは観光桜ではない。地元のための神社である。
撮影前日も樹下で花見の宴が開かれたのだろう。シートが残っていた。

 ご覧になる場合は、そのあたりを踏まえて御参拝下さい。