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霞城の桜 4月中旬
〜4月下旬
所在地:山形市霞城町1地内 霞城公園
      ソフトボール場西側

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アクセス:山形駅から徒歩10分
本数:一本 撮影:2007年4月15日  
駐車場:公園内200台
     他 周辺に多数
売店:出店多数 ライトアップ:なし
周辺のスポット  樹種
霞城公園の桜(山形城跡)
旧済生館本館
エドヒガン(推定樹齢650年)


 山形市屈指の桜の名所 山形城跡・霞城公園。

約1500本の新旧・品種入り混じった桜木の中で、最長老がこの一本。

 延文元年(1356年)斯波兼頼が山形城を築城した時に植えたと言う、
文字通り歴史の生き証人といえる古桜だ。

 一見、二本の木に見えるが、元々幹周り7.8mある一本の巨木だった。
長い年月の間に真ん中は腐食して失われ、今の姿に至る。

 今でも充分な貫禄と風格を持つ巨樹だが、近年までもっと大きかった。
昭和44年と54年に、それぞれ大枝が折れてしまったと言う。

 そんな数々の試練に耐え、今も見事な桜花を身に纏ってくれる様は、
見るものに感銘を与えてくれる。


 同期の桜に「白鳥十郎 血染めの桜」がいた。
この物騒な名前は、戦国時代の事件に由来する。

 白鳥十郎は今の河北町谷地を拠点としていた武将。
当時の山形城主、最上義光(よしあき)と激しく対立していた。

 義光はこれを討つのに謀略を用いる。

 重病と偽って山形城に呼び寄せ、巧みな演出と演技で油断させた上、
枕元に近づいた白鳥十郎を隠し持った刀で一刀両断!

 その返り血を浴びたという伝説が「血染めの桜」の由来だった。

 近年まで、この霞城の桜と共に頑張っていたのだが、昭和の初め、
ついに枯死してしまったという。残念だ。

 先立ってしまった旧友の分も、末永く頑張ってほしいものです。