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ふもとおんせん ふもとかん 更新日 2005/10/21
冨本温泉 冨本館
手前が源泉のまま・奥が加温浴槽 民家然とした佇まい
趣あるかけ湯槽 こんな道を進むと・・・ まさに山の中の一軒宿

お湯 ロケーション アクセス 温泉データ

 濃いとこ紹介と言いながら、なんか無難なとこばっかしやってる気がする。
たまにはマニアックなのも紹介しようかね、ってんで冨本温泉である。

 温泉愛好者の多い山形県だけど、ここ知ってる人はそんなに多くないみたい。
なんせ山の中の一軒宿。家族経営で宣伝とかもそんなやってないし。
 
 ただし、一部温泉ファンの間では一度は行きたい超個性派温泉と言われる所。
そんな隠れた名湯、冨本温泉のレポート行きます。

�@お湯

 ここのポイントはいくつかあるけど、まずは何たってお湯だろう。

 Ph値9.8! 県下最高の強アルカリ温泉。

 一般に強アルカリ泉って言うと、美肌の湯ってイメージがあるみたいです。
ここもやっぱしウリはそこ。私も入ってビックリの効能でした。

 いやね、正直言うと入った時はそんなでもなかったんですよ。
確かにヌルヌルスベスベする典型的な強アルカリ温泉なんだけど・・・・

 ヌメリ度でいえば県内でも羽根沢温泉とかりんご温泉とかの方が凄かったし。

 色も無色透明、匂いもかすかに硫黄臭がするみたいって程度だし。

 入浴感もわりとさらっとしてて、蔵王みたいにそんなピリピリしないし。
お陰でゆっくり長湯させてもらいましたけどね。

 こんなもんかな。って気分で帰途につきました。

 驚いたのは帰ってから。

 温泉行った後、肌がスベスベするってのはいくらも体験しました。
まあここもその系統かな、とか呑気に構えてました。

 しかしですね・・・なんかいつまでもスベスベしっぱなしなんですけど・・・

いくら発汗の少ない10月だからって、行ってから今日で5日ですよ。
 その間、家の風呂にも入ってるし、体も洗ってるし。
なのにまだお肌スベスベ。色んな温泉行ったけど、こんな事は初めてだ。

 俺の体 どうなっちまったんだ・・・

 (追伸・一週間たちました。ようやく元のざらっとした肌に戻りつつあります。)

 あと、左肩の後ろが500円玉サイズに肌カサカサしてたのもほとんど快癒したし。

 肌に特効という噂は真であった。

 あと特筆すべきはぬる湯だって事。約29度の源泉をそのまんま流してます。
ぬるいというより、冷たくない水って感じ。夏場にはさぞ気持ちいいでしょうな。

 正確に言うと浴槽は2つあって、片方はそのまま、もう片方は加温してくれます。
ただ、常に来客が絶えないって所じゃないから、通常ボイラーは点火してません。
 急に行ってもすぐには温かくならないんで、特に冬場は注意だ。

 あと、浴室は一ヶ所です。基本的に男女入れ替え制みたいです。

�Aロケーション

 ごらんの通り周囲には何もありません。文字通り山の中の一軒家。
絶景って訳ではありませんが、のどかと呼ぶに相応しい風景が広がる。
 聞こえるのは池で飼ってる鴨の鳴き声と虫の声くらい。静かなもんです。
�Bアクセス

 ここへのアクセスはちょっとばかり難儀。途中で引き返す人がいるってのも納得です。
 
 まず、県道299号線沿いの「冨本館」看板を探すところからスタート。
そこから矢印に従って西進するわけですが・・・ここからが大変だ。
 こんな風に道幅は約2m前後。曲がりくねった山道をそろそろと進みます。
対向車が来ない事を祈りつつ進むうちに、分かれ道が何ヶ所か出てきますが・・・

 そこには看板の類は一切無し!地図に無い道もあるから勘だけが頼りです。
ここで断念して引き返す方がいらっしゃるそうな。残念な事です。

・・・それじゃ気の毒だから、ここで正解のルートを紹介しますね。

 Y字路にぶつかったら、順に 左→左 と進んだ先の右手高台に見える家です。

 ええ誤植じゃありません。 家です。

 これっぽっちも旅館らしくありません。看板もありません。「営業中」とかも無いです。
ここでいいのかと不安になって引き返す方もいらっしゃるそうな。残念な事です。

 旅館らしくあろうという邪念を一切感じぬ、全く飾り気の無い佇まい。
・・・すいません嘘言いました。軒先に下がった赤提灯が唯一の目印になってます。

 鯉や鱒を養殖してる池のほとりに車を停め、旅館に向かいます。

 玄関に立ってもそれらしい表示は無いし、おっきな犬が寝そべってるし。
心配御無用。訓練された猟犬だから何もしませんよ。
 犬によく吠えらる事では人後に落ちない、動作の怪しい私でさえ問題なし、でした。

 チャイムも受付もありません。玄関開けて家人をお呼びしましょう。料金後払いです。
私みたいにアポ無しでいきなり行くと、慌てて加温ボイラーを点火してもらう事になります。
 適温のお湯が張られるまで時間がかかるし、宿の人にも悪いことしちゃったし。
連絡一本入れてから行くべきでした。以後気をつけよう。

 又、私は風呂だけだったから適当な事言わないけど、料理も評判らしい。
凝ったものじゃないです。ほぼ完璧な「地の物料理」を出してくれるって事です。

 山菜に自家生産の米と野菜に鯉や鱒を使った、ここでしか食べられない食事。
豪華ではないけど、今の時代にあってはむしろ贅沢の極みかもしれませんね。
 当然、要予約ですけど。

 充実の設備で、きちんと清掃されたセンター系施設とは対極に位置する、無為自然の宿。
サウナとかそういうの期待してる人にはお奨めできません。トイレもポットンだし。

 お湯の良さ、自然の豊かさを満喫できればあとは何もいらない。細かいこと言わない。
そういう人なら、並みの日帰り施設では絶対味わえない満足感を得られる。そんな宿。

 覚悟があればどうぞ。覚悟がね。

DATA
住所 村山市大字湯の沢2651
電話番号 0237−54−2636 駐車場 10台くらい
源泉名 湯野沢源泉    
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性低温泉)
配湯方式 源泉かけ流し放流。加水なし。加温浴槽あり
蒸発残留物 135.0mg/kg
源泉温度 29.7度 Ph 9.8
入浴料金 大人500円
子供300円
その他
料金
宿泊8500円〜
食事2000円〜
受付時間 午前8時〜午後4時
休日 不定
湯の色※ 無色透明 湯の香※ ほんのかすかに
硫黄臭
浴室施設 ・源泉そのままの浴槽×1
・加温浴槽×1
・シャワー付きカラン×1(出は良くない)
・かけ湯×1(シャワーよりこっち使う方がいいと思う)
浴室備品 特になし
館内施設 特になし
売店で売ってる
地元物産
売店なし
効能 皮膚病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、
関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、
疲労回復、病後回復期、健康増進


※「湯の色」や「湯の香」などは、あくまで管理人が訪問した時のものです。
  温泉は生き物ですから日々変化する場合が多々ありますんで、
  行ったときに「違うじゃないかオイ!」等とお怒りになるのはナシね。
  相手は自然です。気持ちを大きくおおらかにいきましょうや。

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