出羽国一里塚 山形のさくらんぼ サトウニシキ 佐藤錦 砂糖錦 さくらんぼ狩り情報

 


 
山形のサクランボ

2009/6/30更新


2009年6/30(土)現在、晩成品種の「紅秀峰」などが食べられます。

市町村別・さくらんぼ狩り情報
東根市 山形新幹線からアクセス至便の最大産地

天童市 観光コースに組み込みやすい。思わぬ穴場も。

寒河江市 チェリーランドを軸に、300もの観光果樹園!

上山市 観光地としての整備度は随一。料金は高め

山形のさくらんぼについて

 さくらんぼについての まめちしきなど。
おいしいさくらんぼの見分け方や、高値になる秘密についてご紹介

代表的なさくらんぼ品種の紹介
サトウニシキ
(佐藤錦)
甘さと酸味のバランスが良い さくらんぼの王様

高砂 受粉用に植えられる。小粒で甘酸っぱい

紅さやか 早生品種では屈指の高品質

月山錦 とても大きくて甘さが際立つ「黄色いサクランボ」

紅秀峰 抜群の甘さを誇る、山形の新星

ナポレオン 晩成品種の定番。完熟品は濃厚な味わい

南陽 大粒の晩成種、酸味控えめ

大将錦 大粒でパリッとした食感。甘みが強い。

周辺観光マップ(google版)
北村山地方 東根市のあるエリア
(東根市・村山市・大石田町・尾花沢市)

東村山地方 天童市のあるエリア
(天童市・山形市・上山市・中山町・山辺町)

西村山地方 寒河江市のあるエリア
(寒河江市・河北町・大江町・西川町・朝日町)



さくらんぼ狩り関係リンク集


山形県観光情報総合サイト「やまがたへの旅」より
 

さくらんぼ観光果樹園
開園情報

市町村ごとの観光協会・JAへのリンク集

さくらんぼナビ


さくらんぼの生育状況が、Googleマップ上で
一目瞭然。

さくらんぼ狩りに行こう


産地ごとの果樹園情報。豆知識など




市町村別・果樹園情報(生産量順)

東根市
生産量
(平成18年)
3,910t
観光果樹園数 32ヶ所
さくらんぼ狩り
相場
60分 1500円(4月〜の温室 3800円)
リンク
東根市観光協会

観光果樹園マップ

東根市の観光さくらんぼ園

観光乗り合いタクシー

地元JAの直売所 よってけポポラ


 生産量bP そしてサトウニシキ発祥の地。
山形新幹線を利用する場合、最もアクセスが良いのはこちらです。

 新幹線停車駅から、サクランボ狩りに直行できるのがポイント。

さくらんぼ東根駅と佐藤栄助像
 さくらんぼ東根駅から、食べごろの観光果樹園東根温泉を500円で回る乗り合いタクシーが出ています。さくらんぼの期間中は毎日運行。

 駅前には、観光果樹園案内所も設けられます。

 また県内で一番早くサクランボ狩りができるのも東根市。サクランボ狩りは一般的に6月上旬スタートですが、4月下旬に開園する温室栽培のサクランボ園が数ヶ所あります。ただし料金は割高です。


安達観光果樹園 4ha・2000本 東根市は生産専門の果樹農家が多く、もぎとりのできる観光果樹園は多くありませんが、大規模な園地があるのも特徴。一軒で3〜4ヘクタール、数千本のサクランボを生育する観光果樹園もあります。

よってけポポラ さくらんぼを自宅用に安く入手したいなら、JAさくらんぼひがしねの「よってけポポラ」へ。

 山形県でも最大級の直売所で、流通経路を経ずに農家が直接出品しているからお得。さらに実割れや色が良くないといったワケあり品を格安で販売しています。

 くわしくはこちら⇒よってけポポラ


フルーツライン また東根市の神町(じんまち)・若木(おさなぎ)地区は、県内でも最大級の果樹園地帯。

 両地区を東西に貫く道路は、約6kmにわたって果樹園が一直線に続く通称「フルーツライン」。4月下旬の花の季節や、6〜7月のサクランボの季節には気持ちの良いドライブが楽しめます。


 この時期、東根市役所前の広場では「さくらんぼ種飛ばしジャパングランプリ」が開催されます。

 さくらんぼの種をできるだけ遠くまで吹き飛ばすという企画に、例年1000人以上が参加する一大イベント。日程などは観光協会へ。


東根温泉 足湯 さくらんぼ東根温泉は、茶褐色〜無色透明のあたたまり湯が特徴のナトリウム−塩化物温泉。
 20軒の温泉旅館4軒の温泉浴場があります。

 また日帰り入浴なら、1000円でどの施設でも3回分利用できる「湯めぐり季」がおトク。(満室などにより利用できない場合もあります)。

 外部リンク⇒さくらんぼ東根温泉

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天童市
生産量
(平成18年)
2,980t
観光果樹園数 22ヶ所
さくらんぼ狩り
相場
60分 1200〜1500円
(郊外には時間無制限の果樹園もあり)
リンク
天童市観光物産協会


天童市の観光さくらんぼ園

観光駅馬車・ワンコインタクシー


 天童市の観光果樹園は、山寺などの観光地と組み合わせしやすいという、立地条件の良さが特徴。おもに2つのエリアに集中しています。

 1つは「くだもの桃源郷48」

 宮城県仙台市と天童市を結ぶ国道48号線沿いに、大小10ヶ所ほどの観光果樹園がならんでいます。

 駐車場完備の園地が多く、道路沿いには品揃え豊富な直営売店もあって、車で利用しやすいのが特徴。その場所柄から、仙台からのお客様でいつも賑わっています。


 もう一つは「奥の細道フルーツライン」。

 かつて俳聖・松尾芭蕉が山寺に向かった歴史ある街道周辺に、10ヶ所程の観光果樹園が点在しています。

 車なら、たとえば天童温泉泊⇒9:00観光果樹園(60分)⇒山寺立石寺(90分)⇒山寺周辺でお昼 など、上手に半日観光コースへ組み込むことが可能でしょう。

 また、毎週土日・祝日には、天童駅⇒天童温泉(広重美術館・篠田病院)⇒観光果樹園⇒山寺を結ぶ無料の周遊乗り合いワゴン車「観光駅馬車」が運行されます。
 週末に山形新幹線や仙山線を利用する時に便利。

 路線バスも近くを走っていますが、こちらは山形駅方面の始発です。(山交バス 山形−山寺線 一日5往復・土日・祝日は3往復)。上荒谷〜中地蔵間のいずれかで下車し、山寺方向へ向かって左手に進むとフルーツラインに出ます。
 
 この両エリアは使い勝手の良い立地である反面、最盛期の週末などはたいへん混みあうのが難点でしょうか。


 天童温泉は大小11軒の温泉旅館と、10数件のホテル、温泉街〜倉津川沿いの繁華街からなる温泉地。

 観光拠点として便利な立地を生かし、県内でも有数の観光拠点型温泉地として発展してきました。

 くわしくはこちら⇒天童温泉組合

ゆぴあ 日帰り温泉なら、天童最上川温泉ゆぴあ

 東北最大級の露天風呂と、入浴300円という低価格で人気をあつめる施設で、乗用車なら奥の細道フルーツラインから約15分、月〜土曜日なら、天童市営バス寒河江線も利用できます。

 ゆったりサクランボ狩りしたいのであれば、天童市郊外の大町地区や山形空港南などに、穴場的な大型観光果樹園もあります。なかには時間無制限のさくらんぼ園も。

 こちら方面への公共交通機関はありませんので、自家用車かタクシーをご利用下さい。
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寒河江市
生産量
(平成18年)
2,170t
観光果樹園数 95会員・
300ヶ所
さくらんぼ狩り
相場
60分 1200円
リンク
さがえ観光さくらんぼ狩り

JAさがえ西村山

寒河江市役所 サクランボ狩り観光パンフ(pdf)

チェリーランド googleマップでの所在地


 寒河江市は県内で最も早くから観光農業に力を入れてきた先進地。
それだけに、市内に大小300ヶ所・のべ50haもの観光果樹園があり、関連施設も充実しているのが特徴。サクランボ狩りを軸にした観光を満喫できます。

 ただし、寒河江市は駅、チェリーランド、各観光果樹園を結ぶ交通手段がほとんど整備されていません。寒河江でさくらんぼ狩りをする場合は、自家用車またはレンタカー利用が望ましいでしょう。


 でも300ヶ所もあると、どこに行けばいいのか迷いますよね。
そんな時はチェリーランドのさくらんぼ会館へ。


 チェリーランドに向かっていちばん右側。さくらんぼ会館前のテントがさくらんぼ狩りの案内所。その日に食べごろで、それぞれの条件に合った果樹園を紹介してくれます。

 建物の中はさくらんぼについての展示の他、新鮮素材を使った人気のアイスクリームショップが。10種類の中から2色を選ぶ形式で、全部で200種類以上!季節ごとに入れ替えがあり、なかにはバラ味、山菜味、なす漬け味などが登場する事も。


 またチェリーランドは、大型の道の駅でもあります。

チェリーランド

 22万uの敷地には、山形県内各地の名産品を多数そろえた物産館軽食コーナー、大きなお手洗い、さくらんぼをはじめ旬の農産物直売コーナーが並び、いつも大勢の観光客で賑わう立ち寄りスポットとなっています。


トルコ館

ボンジュックの牛肉

種飛ばし大会

 変わったところでは、サクランボが縁で姉妹都市になった原産地・トルコのギレスン市もここに出店。珍しいトルコの物産を販売するトルコ館や、シシカバブなどトルコの本格ファーストフードが食べられる「ボンジュック」が。

 イベント広場ではサクランボ最盛期の日曜日、さくらんぼ種飛ばし全国大会が開催。2009年で24回を数え、この手の競技第一号。過去のレコードは20m以上という事です。



ゆ〜チェリー

テルメ柏陵

ゆらら 足湯

 寒河江市周辺は、日帰り温泉も充実。高濃度硫黄泉を含め3種類の源泉をもつ「寒河江花咲か温泉 ゆ〜チェリー」や、舟歌温泉テルメ柏陵ひまわり温泉ゆらら等、いずれも個性的なお湯を掛け流しにする施設が周辺に揃っています。

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上山市
生産量
(平成18年)
756t
観光果樹園数 12ヶ所
さくらんぼ狩り
相場
30分 1500円
リンク 上山市の観光果樹園
上山温泉ふる〜つろ〜ど
果樹園マップとリンク

上山市観光協会
果物楽園うばふところ
山形チェリーランド(上山観光フルーツ園)
高橋フルーツランド
川口観光果樹園
牧野観光フルーツ園
高橋フルーツランド フルーツロード 山形チェリーランド

 生産量は県内7位だが、広くて設備の充実した果樹園が多いのが特徴。市内東部の山すそを走る、通称「フルーツロード」が中心です。

 上山の果樹園は数が少ないものの、品種も多彩な数千坪の果樹園と充実した関連施設を備えるところが多く、観光地としての整備度は県内屈指。

 反面、料金は30分で1500円と、やや割高になります。また事前予約が必要な果樹園が多いので、リンク先からご確認の上ご利用下さい。


かみのやま温泉駅
 山形新幹線かみのやま温泉駅が最寄りですが、約6km先のフルーツロードに向かう交通機関は無いに等しい。タクシーかマイカーをご利用下さい。なお、駅の1階には観光案内所もあります。

 上山の果樹園は、6月上旬オープンの所がほとんどですが、中には5月中旬からハウスさくらんぼ狩りを始めるところもあります。(30分2500円)



川口観光果樹園 
 他市町村には普通の果樹園にテントと仮設トイレがあるだけ、といった園地もあるが、上山市の場合、きれいで大きな直売所と休憩所、水洗トイレ完備の所がほとんどで、オープンカフェを設けるところもあるなど、全体として施設の充実度は高い。


新湯地区

葉山温泉

100円共同浴場

 地元のかみのやま温泉は、5つの地区にわかれて31件の旅館が建ち並ぶ、開湯550年の温泉街。
 昔ながらのクラシックな和風旅館や共同浴場から、日本屈指の大型観光旅館(古窯など)、女性に人気のデザイナーズ系旅館(橋本屋・月の池など)まで、顔ぶれの多彩さでは県内でも指折りです。

 ◎上山市観光協会へのリンク
 
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山形のさくらんぼについて

 ルビー色に輝くさくらんぼは、まさに初夏の宝石。

 値段もちょっとした宝石級のさくらんぼですが、同じ品種でも価格差が大きい。たとえばサトウニシキの場合、500gで380円〜10000円以上までという極端さ。

 そんなさくらんぼの価格を決定付ける条件は、以下のとおり。

@大きさ


 さくらんぼは実が大きい程おいしいという傾向があります。実に養分が充分にいきわたっているからでしょう。

 大きさの規格は4段階(果実の直径)。サトウニシキの場合

S=16mm以上 M=19mm以上

L=22mm以上 2L(LL)=25mm以上。

A着色

 色が真っ赤なのが完熟のサイン。色づきが良いものほどおいしい傾向があります。着色率が45%程度(オレンジ色どまり)のものはスーパー用。これが85%以上(輝くばかりの鮮やかなルビー色)になれば、これぞまさしく 果実の宝石。

 その他、大きさや形が揃っていること、傷があったり、熟しすぎたりしていないことなどを判定し、特秀、秀、丸秀、○ の4段階で等級を決めます。

B時期

 時期が早ければ早いほど高く、大量に出回るシーズン終盤には価格も落ち着いてきます。特に5月までに出荷されるハウス物は、コストがかかっている事もあって大変な高値になるようです。お得にゲットしたいなら、6月下旬がねらい目でしょうか。

 おおむねこんな所が価格決定の要因です。Mサイズ程度で色つきがよくないものは、6月末にもなると地元スーパーで叩き売り同然に。
 これが2Lサイズの真っ赤に色づいた特秀クラスになると、もうキロ8000〜何万円の世界。桐箱に入れて贈答用に。滅多に県民の口には入りません。

 地元直売所やスーパーなどでは、贈答用でないサクランボも販売しています。目的にあわせてお探し下さい。またサクランボ狩りのときは、このへんを参考においしい実を探して下さいね。



 また、さくらんぼといえば山形、というのはもはや定番のようです。

 生産量はぶっちぎり全国一、サトウニシキはじめ日本を代表する品種の多くが山形県発祥です。

 
商品価値の高い果物なのに何故よそではあまり作らないんだって?


 じつは日本の大概の場所では作らないんじゃなく、作れないんです。

 サクランボはかなりビミョーな果物で、山形の気候風土がその条件にピッタリ!ってのが最大の理由だって言われてます。何がどうビミョーなのか紹介しましょう。



@さむさに よわい
 サクランボの原産地はトルコ。
 北部温帯果樹に属するもんで寒さにそれほど強くありません。
 特に甘い品種は弱いらしくて北海道の南部くらいが北限みたいです。

Aあつさに よわい
 4〜9月の間、夜間の気温が涼しくないと花芽がうまくできません。
 長野・山梨より 南ではちと難しいようです。
 又、昼夜の温度差が大きいほど糖分がよく蓄積され、甘くなるという研究成果もあるようです。一日中暑くちゃダメです。

B霜に よわい
 花芽に霜が降りるとアウト!もう実がなりません。
 時期的にいうと4月半〜5月上旬に霜が降りない事が条件になります。それに備えてヒーターを用意し、温度管理に余念がない果樹園もある程です。
 
C雨に よわい  
寒河江市谷沢 この時期、サクランボ産地ではあたり一面が銀色に輝く不思議な光景が広がります。
 あれは雨よけのビニールハウスです。

 さくらんぼは実の成熟期に雨がかかると、実が割れてしまって売り物にならなくなります。

 それを防ぐため、実の生育期〜収穫期には、果樹園全体を覆ってしまうんです。

 ただ、直接の雨は防いでも、雨が2〜3日続くと根と実の表面から水分を吸ってふくらみ、やっぱり割れちゃうんです。丁度この時期は梅雨時。梅雨でも雨がそれほど多くない事も要求されます。

D風に よわい
 そんなに強靭な木じゃないんで、台風の直撃食らったりしたらあっさり倒れます。
 更に花のおしべも凄くもろいんで、受粉期に大風が吹いたりするとあっさり傷がつき、そうなったらもう実はなりません。風も大敵です。

D鳥に よわい東根市神町
 甘く、ひとくちサイズのサクランボは鳥だって大好物。果樹園全体を防鳥ネットで覆わないと、あっというまに小鳥たちが押し寄せて食い尽くされてしまいます。

 たまにネットがないのに食べられていないサクランボも見られますが、だいたいは受粉用の酸っぱい種類。鳥もそのあたりは分かるみたいです。


 これだけ弱点の多い果樹ですが、気象条件だけで言えば他県の果物産地等でもできない事はありません。

 山形以外で広まらなかった理由は気象条件だけではなく、灰星病などの病気にはかかりやすいし、市場に出せない双子果(2つの実がくっつく事)もできやすいし、鳥にはあっというまに食われるし、何より日持ちせず、輸送時に傷みやすかったというかなり手間のかかる果物でした。

 
今は輸送技術も発達したんで問題ないんですけど。

 こんなに面倒臭い代物だったので、明治時代に日本に入ってきたときは全国各地で栽培が試みられたようですが、ほとんどの所で投げ出しちゃったみたいです。

 山形は気候的にサクランボ好適地だった事と、地道な人の多い山形人が栽培技術や品種改良にコツコツいそしんだ結果、オンリーワン産地としての現在がある訳。

 それでもとんでもない手間暇がかかる果物のため、値段がびっくりするほど高くなるんですね。

 (値段の高さに一番びっくりしてるのは、実は農家ではない山形県民だったりします。
産地の子供は「さくらんぼはタダで近所や親戚知人の生産者からもらうもの」だと思い込んでいます。

 サクランボはデリケートで、雨で実が割れたり双子果だったりして商品にならないものが多いんです。
そういったものは市場に出さず、身内・近所で消費してしまうって寸法。

 ですから物心ついてからサクランボの市場価格を知り、腰を抜かすってのが一種の通過儀礼みたいなもの。
何を隠そう、サクランボ畑のド真ん中に住む管理人もその一人。
 小学校からの帰り道に盗み食いしたりして悪かったよ。)


 見たところ他の好適地は既にぶどうやりんごなど別のフルーツの大生産地になっているみたいだし、当分の間「さくらんぼ=山形」は続きそうです。



 例年6月、山形では週末になるとサクランボ狩りのお客さんが押し寄せ、

 
「サクランボ渋滞」

 なる珍妙な渋滞が産地周辺で発生する始末。
さくらんぼ東根温泉※等では、この時期の週末はまず予約が取れません。

(※トップ生産地ながらイメージ戦略で出遅れた東根市は、あらゆる物にヤケクソの如く
 
「さくらんぼ〜」 とつけまくっています。

 山形新幹線の駅は 「さくらんぼ東根駅」
 地元農協は 「JAさくらんぼひがしね」
 総合福祉施設は 「さくらんぼタントクルセンター」

他にも図書館から市民バス名まで、やたら「さくらんぼ」が付いて廻ります。

 しかも全て商標登録するという念の入れよう。いずれ「さくらんぼ東根市」になる日は近い。)


 あなたも一度サクランボ渋滞に巻き込まれに
もとい、初夏の宝石・サクランボ狩りにお越しになってはいかがでしょう。
 
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代表的品種の紹介


佐藤錦 サトウニシキ
佐藤錦 サトウニシキ
サトウニシキ(佐藤錦)
特徴

 濃厚な甘さと、程よい甘酸っぱさの絶妙なバランスが人気。山形さくらんぼの代名詞


 6月第3週〜6月末
肉質

 硬さは普通でジューシー。種離れも良い
実の重さ

 6〜9g 10g以上の大物もあり
糖度
(高いほど甘い)
 14〜18度 完熟モノは20度以上になる事あり
PH
(高いほど酸味が少ない)
 3.7〜3.8
デビュー

 1912年
発祥の地

 東根市神町
発表者

 佐藤栄助氏(さくらんぼ東根駅前に銅像あり)
 種苗業者の神町・天香園との協力で開発。
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高砂
高砂(たかさご)
(伊達錦)
特徴

 古くから栽培されている定番さくらんぼの一つ。小粒で甘酸っぱい味が特徴。交配樹としてもよく使われる


 6月中旬〜下旬
肉質

 柔らかくてジューシー。種が大きい
実の重さ

 5〜6g
糖度
(高いほど甘い)
 13〜15%
PH
(高いほど酸味が少ない)
 3.7前後
デビュー

 1842年 日本へは明治5年(1872年)に輸入。
発祥の地

 アメリカ(英語名Rockport Bigarreau)
発表者


紅さやか
紅さやか
紅さやか
特徴

 早生さくらんぼの中では屈指の品質を誇る。
サトウニシキとセネカの交雑種。


 5月末〜6月第一週
肉質

 硬さは普通でジューシー。種離れも良い
実の重さ

 5〜7g
糖度
(高いほど甘い)
 14〜17度
PH
(高いほど酸味が少ない)
 3.7前後
デビュー

 1979年
発祥の地

 寒河江市
発表者

 県立園芸試験場
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月山錦
(天童市 JA直売所サン・ピュア)
月山錦(がっさんにしき)
特徴

 珍しい「黄色いサクランボ」。実は大粒できわめて甘みが強く、酸味が少ないのが特徴。生産量が少なく、入手しにくい。


 6月下旬〜7月中旬
肉質

 硬めの果肉で比較的日持ちがよい
実の重さ

 12〜15g
糖度
(高いほど甘い)
 20〜24度
PH
(高いほど酸味が少ない)
デビュー

発祥の地

 中国
発表者



紅秀峰
紅秀峰(べにしゅうほう)
特徴

 最高クラスの糖度を持つ晩成種。サトウニシキと天香錦の交雑で誕生した。酸味も低く、甘さは際立っている。


 6月第4週〜7月第2週
肉質

 硬めの肉質。種は小さめだがやや取れにくい。
実の重さ

 8〜9g
糖度
(高いほど甘い)
 20度前後
PH
(高いほど酸味が少ない)
 3.7〜4.0前後
デビュー

 1991年
発祥の地

 寒河江市
発表者

 県立園芸試験場
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ナポレオン
ナポレオン
(那翁/オックスハート)
特徴

 明治時代に日本へ入った晩成種の代表格。硬いので輸送に適し、かつては最も多く作られていた品種。


 6月第4週〜7月第2週
肉質

 硬めの肉質。種は小さく取れやすい
実の重さ

 6〜7g
糖度
(高いほど甘い)
 13〜18度
PH
(高いほど酸味が少ない)
 3.5前後
デビュー

 不明。18世紀には全欧に広まる。
発祥の地

 欧州
発表者

 不明
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南陽(なんよう)
特徴

 酸味の少ない大粒の晩成種。
実はそれほど多くはならない。


 6月第4週〜7月第2週
肉質

 硬めの肉質
実の重さ

 8〜10g
糖度
(高いほど甘い)
 14〜16度
PH
(高いほど酸味が少ない)
 3.7〜4.0
デビュー

 1978年
発祥の地

 山形県南陽市
発表者

 山形県農業試験場 置賜分場
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大将錦
大将錦
(たいしょうにしき)
特徴

 パリパリした食感の大粒で食べ応えあり。甘みが強く酸味は少ない。佐藤錦、ナポレオン、高砂などの混成園で発見。


 7月第2週〜4週
肉質

 パリッと硬めの肉質。種は小さく取れやすい
実の重さ

 10g前後
糖度
(高いほど甘い)
 20度前後
PH
(高いほど酸味が少ない)
 
デビュー

 1990年
発祥の地

 山形県上山市三上 山形チェリーランド 
発表者

 加藤 勇


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参考文献

果樹園芸大百科10 オウトウ
果実の科学
オウトウの作業便利帳
山形のうまいもの
山形県統計年鑑 平成15年度
山形県農林水産統計年報 
(平成18〜19年度
 農山漁村文化協会
 朝倉書店
 農文協
 山形県農産物マーケティング推進協議会
 山形県

東北農政局山形農政事務所