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2005/2/11現在の情報 | |||
人の住む所、土地ごとに独特な祭り・風習があります。 いろんなお祭りや風習が数ある中に「奇習」・「奇祭」 と呼ばれる奴がありますね。 どんなのがそう呼ばれるかって言えば、お御輿や山車、 踊りとかいう「祭りの定番」みたいなのを完全に無視。 独自路線を突っ走った挙句、暴走しちゃったような奴に この異名が付けられる様ですが、栄えある(?)「奇習」の 称号を獲得するための条件てのは、だいたいこんな所じゃ ないでしょうか? @おおむね数百年以上の歴史がある。 A奇妙な格好やかぶりものをしてねり歩く (秋田・なまはげ、沖縄・パーント等) B 危険を伴う。あるいは無茶な事をする。 (長野・御柱祭、新潟・婿投げ、滝行・水垢離等) C奇声をあげながら大勢で火のまわりを ぐるぐる回り「ふしぎなおどり」を踊れば 完璧。 (余談:ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、山形では「@」「A」を 「いちまる」「にまる」と読みます。このページを読んでいる間だけは、どうぞ 「いちまる」「にまる」、とお読み下さい) さてお立会い、山形は上山の地で、毎年2月 11日に@〜Cの条件全てを兼ね備えた |
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とも呼ぶべき「カセ鳥」が行われます。 そのキテレツさ加減をとくとご覧下さい。 |
@歴史 起源は寛永年間というから西暦1600年前半。 約380年 昔の江戸時代初期だ。将軍は家光、参勤交代が始まったり、 島原の乱に端を発して鎖国状態が始まったりした時代だ。 詳細は後ほど紹介しますが、とにかくキツいんで明治時代に 一度途絶えてしまったのを、何を思ったか保存会が結成され 昭和34年にめでたく復活したそうな。ええ話や。 え?カセ鳥ってどういう意味だって?そりゃ随分昔の話で、 しかも一回中断してるもんだから正確な所はよく分かってない みたい。「稼ぎ鳥」で商売繁盛・豊作祈願説、「火勢鳥」で防火 説の2説あって、カセ鳥の歌詞には「五穀豊穣 火の用心」、 「商売繁盛 万作だ」って一応全部入ってます |
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Aスタイル まあ、何も言わず下の画像を見なよ・・・ |
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![]() コメントのしようが無い・・・ |
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このかぶりもの、「ケンダイ」っていいます。眷代=神の使い って意味みたいです。この日のために専門の職人さん(農家 が本業だけど)が手作りしてます。 |
B無茶 何が無茶だって?いくつかあるんですけど、まずケンダイの 中身をご覧下さい。 |
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膝までしかないモモヒキにさらしを巻いただけ。まずワラが
体にこすれて痛いし、何よりこの日の最低気温は氷点下5度 !天候は「小雪がちらつく中」といった所!これで朝9時から 午後3時まで6時間市内を練り歩くんですが・・・・ カセ鳥達には更なる過酷な試練が待ち受けております。 |
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このように水をぶっ掛けられます。ここではひしゃくを使って いるからまだいいけど、街中じゃバケツでドバッとやられたり してえらい事になります。ワラが水を吸って重くなるし気温は 氷点下だしで大変です。 |
C炎をかこんで奇声を上げながら乱舞 こう書くと原始宗教の儀式みたいですけど、いまどき日本で 本当にやってるんですよ。こんなの。 |
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![]() 火が点けられると・・・ |
![]() ケンダイを装備して・・・ |
![]() ミュージック&ダンシングスタート! ♪そーれ カッカッカーッの カッカッカッ カッカッカーッの カッカッカッ |
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![]() ♪カッセ鳥 カッセ鳥 お〜祝いだ〜 |