(2004年12月1日現在の情報)
藤沢周平作品の舞台「海坂藩」のモデルとしても知られる
落ち着いた雰囲気が漂う城下町、鶴岡市。
その中心部に位置するここ致道博物館。
一言で言おう。
何がデタラメって、建物の時代とタイプがメチャクチャなんですわ。
鶴岡城内の、大名屋敷と庭園が残る純和風な空間の中にですよ。
明治時代の洋風建築と豪雪地帯の多層民家を移築して博物館に
するという、普通に考えたらムードぶち壊しになりそうな事を平気で
やってのけるこの度胸!感心するか呆れるか、一度お越しの程を。
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●旧西田川郡役所 致道博物館のシンボル的 存在。アーリーアメリカン調 の建物は今でもよく建って るけど、瓦葺きという辺りが 明治時代の建物っぽい。 中では旧石器時代から、 戊辰戦争・文明開花までの 庄内の歴史を展示。 |
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●旧鶴岡警察庁舎 上と同じ造りの、やや和風 寄りのデザイン。天守閣風 とは路上観察学会の藤森 照信氏の言。 残念ながら中に入る事は 出来ません |
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大名屋敷の遺構。これと 庭園だけなら普通の城跡 なんだけどね。門もあるし。 中では伝統の庄内竿や 鎧兜等を展示。 |
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●旧渋谷家住宅 鶴岡から南東へ約25キロ 月山の麓にある豪雪地帯、 朝日村田麦俣にあった民家 です。名付けて「兜造り」。 清水も引かれていて、当時 の生活感あふれる建物。 それはいいけど、ナゼに こんなのまで集めるかな? |
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●酒井家庭園 ええそれは立派な本格的 日本庭園ですとも。 丁度武家屋敷の裏手に あるお陰で他の建物が目に 入らず、ここだけ江戸時代 の空気が流れてます。 表に戻ればワンダーランド だけどね。 |
ここでは他にも、庄内地方の昔の暮らしぶりや漁業・農業に商工業
といった産業の歴史に関する展示品もいっぱい並んでて、じっくり
見れば2〜3時間は楽しめますよ。鶴岡来たら必見のスポットでしょう。